オトメなこの頃

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乙女ゲームの感想やその他のゲームの感想などをまったり更新中。

夏空のモノローグ PSP版 感想


夏空のモノローグ

Story

舞台は海にほど近い田舎町、土岐島市。
主人公・小川葵はいつもと同じように過ごしていた。
平凡な風景の中にそびえ立つ、超高層建築物『ツリー』。
30年前に突如現れ、にわかに全国を騒がせたそれも、
今やただ寂れた観光資源に過ぎない。
そんな中、葵の所属していた科学部は廃部が決定。
面々は連れ立って廃部前日である、7月29日。
『ツリー』観測へと赴く。

その日、その時、その瞬間――。

『ツリー』は歌いだし、
――7月29日は、ループを始めた。

総評

PS2で2010年7月29日に発売された、夏色タイムループAVG
その3年後にPSP版、その更に4年後にスマホ版と発売。

今が2019年の8月ですので、もう9年前…!
来年は記念すべき10周年!!✨

大好きな方には本当に申し訳ないですが、やっとプレイ!完!今月の頭には大体終わってはいたんですけど、遅くてすみません…そして先月の29日、夏空のモノローグパーティーも参戦してきました…!(^O^)えへ
パーティー、、参加してよかった、、
夏空はもっと前にやっとくべきでした…
ずーっと前から知っていた作品ではあるんですけど。遅すぎたわ。
ですが、やっぱり夏にプレイすべき作品ですね、今やってよかった…夏を大事に過ごせそうです。もう8月も終わるけど←

ストーリーは、とてもよかっと思います。
明日に向かって生きていく背中を押してくれるような作品です。
夏空は泣きゲーだと言われておりますが、はい、泣きました。全てのお話で泣いたわけではないんですけど、泣いたシーンはちょこちょこありました。

タイムリープモノってことで、最初はゾワゾワしたよ〜〜夜中にやり始めて、ファーーーってなってビビってました( ˙-˙ )

私の攻略順は、
カガハル→先生→木野瀬→部長→篠原の順。そしてラスト人物。
プレイする前に色々調べたんですけど、みんな結構バラバラで。めっちゃ迷いました。笑
でも、バラバラになるのは分かるような気はします。多分、誰からやっても大丈夫なのかなと。私は思う。特に真相のネタバレとかあるわけじゃないし、ラスト人物は固定ですし。木野瀬くんと部長は真相に近いって言う人はいましたけど、真相っていう真相ではないし、気になる人を先にやりたい!とか、気になる人は最後がいい!とか、そんな感じ。なので私の記憶を消して、もう一回違う順でやってみたい…。これは誰からやってもしんどいやつなので。笑
でも部長さんは真ん中とか後の方がいいのかな〜と個人的には思いました。一番最初じゃない方がいいのかなって。木野瀬くんはどうなんだろうなぁぁ…どこの位置がいいんだろう。この子ムズい。笑

そして推しを決めるのがまた難しい…!!
みんな幸せになってほしいです…って言ってる人たちの気持ちが分かりました😂
ですが、あえて、あえて言うならば…カガハルくんが好き…でも篠原くんもよかった…ラスト人物もよかった………みたいになる。笑

でもそうだ!参加した夏空パーティーで引いたメッセージカードがカガハルくんと篠原くんだったんですよ〜〜!めっちゃ凄い〜〜!僕たちを好きになってってことだったのか〜〜?!好きだよ〜〜!!←

あとアレです。
最初に出てくる数字を覚えておくといいと思います。


キャラ紹介


【本作の主人公】

小川 葵 cv.なし

16歳 高校2年生
本作の主人公。一年前に起きた原因不明の記憶喪失以来、他人との交流を怖れて孤立。
だが、とあるきっかけで入部した科学部に居心地のよさを覚え、以来そこを心の拠り所としている。

攻略キャラクター

木野瀬 一輝 cv.阿部敦

16歳 高校2年生
持ち前のしかめ面に無愛想な点が、周囲に『怖い人』という誤解を生んでいるが、本当は気遣いのできる優しい性根。
主人公と同じく科学部に所属し、副部長。


加賀 陽 cv.高橋直純

15歳 高校1年生
主人公に日常的に告白している、科学部のムードメーカー。
入部理由も主人公がいるから、という単純明快なもの。


沢野井 宗介 cv.高橋伸也

17歳 高校3年生
科学部部長の座に君臨する、天才。
圧倒的な行動力、センスを兼ね備え、ビジュアルも完璧。黙ってさえいれば欠点がない。
だけど、黙ってられない困った人である。


篠原 涼太 cv.代永翼

15歳 高校1年生
普段、読書ばかりでたまに口を開くと皮肉が飛び出す、下級生。
自分から誰かに近寄ろうとはしないが、極端にふれあいを拒むわけでもない。
部長曰く、『シャイなのさ』とのこと。


浅浪 皓 cv.井上和彦

28歳 化学講師 科学部顧問。
顧問の肩書を持ってはいるが、部室ではプラモデル制作に勤しむ自由人。基本的に大きな問題とならなければ、細かい口出しはしない放任主義
年の離れた弟がいる。


綿森 楓 cv'岡本信彦

???歳
神出鬼没の少年。
主人公を知っているような口ぶりだが、多くを語らず謎めいた言葉だけを与えてはいつの間にかいなくなってしまう。

個別感想

攻略順に書いてるよ!
ここからはネタバレあります

↓↓↓






カガハル
まず、1周目はカガハルくんからいきます!!
7月29日 12

加賀陽(カガハル)なので、通称カガハル。

第一印象では全く興味なかったです、正直。

そしたら……ひょえええええ!
いけめん!!いけめんだった!!!
かっこいい、とても…とてもよかった…
先輩大好き後輩くん。
こんなに愛情表現してくれて言葉に出してくれて、しかもそれがピュアピュアで…もうそんなん…そんなん…好き。
普段冗談っぽくおちゃらけた感じで好きとか素敵とかガンガンポンポン言ってくるのに、真面目な時は真面目に落ち着いたトーンで伝えてくるとか、もう…ハートにぐさりぐさり矢が刺さりました。
ぁぁあああとか悶えてる感じもたまらん。

こういう人が男になった瞬間とか絶対やばい。絶対やばい。もう絶対やばい。絶対やばい。絶tt((
頭の中がめくるめく妄想でパーン!なります。

こういう真っ直ぐ素直に伝えてくれる人は良いですよ…憧れる…
この子器がでかすぎない??

カガハルくんは、絵の才能がある子…
そんなこと全然予想していませんでしたけど。
絵かー!!
しかもこれがまた過去がつらい。
幼い時がつらすぎる。
良い子すぎるよ……親が口聞いてくれなくてごはんしか与えてくれないとか、そんなんでよくこんな良い子に育ったよ…良い子の頂点か。ブラックカガハルも良いと思います。これで実は腹黒くてもおっけー!でも先輩のことだけは大好きで、とか。やばいよー、素敵だよーー。(一部妄想です)

カガハルくんについて。
・葵に告白アタック、先輩が黒だと言えば白くてもそれは黒になる!と言い切る葵ガチ勢。
・絵の才能があり綺麗な女性の絵を旧校舎で描いている。その女性のことをすごく想っている。
・エリート教育…でも過去、カガハルはなかなか成果を出せず親に見放される。それでもこっちを向いてもらおうと、喜ばせたいと思い見つけた物が絵。結果そこに才能があり親は喜ぶ。
・しかし怪我で利き手を負傷。怪我は治っても今まで通りには描けず利き手じゃない方で頑張るがそれも難しい…絵を諦めようとしていた時に葵に出会う。
・絵の才能が再び認められ、留学のお誘い。
・期間は5年、葵のことは大好きだが想いが通じ合っても離れなければいけない、という思いから毎日軽いノリで愛を伝えていた。本気になってしまえばお互いが辛いから…

HAPPYENDは5年待つよってことで遠距離恋愛です!!カガハルくんとの遠距離恋愛とかは不安なさそう。愛情表現はきっと変わらないだろうし。ただ5年は結構長いぞ〜〜( ;∀;)幸せになってほしいです。

カガハルくんもたくさん抱えてきたものはあるけど、それでも明るくて前向きで、一緒にいて明るくどんどん前に進んでいけそうでとても旦那さんにしたいですね!好き。



浅浪先生
2周目は、泣けると噂の先生。
7月29日 104

まあ先生の前にやったカガハルも泣けるって話だったんですけど、ストーリーとしては先生の方が泣けた。
ツーって静かに涙を流してプレイしました。

いや、これはずるい。
【アイツ】
まさか…

と思って、その後また、さらに違う
【アイツ】
…まさか…

と思ったら、
弟だったぁぁ!!!!!

最初、え、亡くなった彼女…?
って思って、あ、違う、入院してる妹か?
って思ってたら弟だったーー!😂笑

でもあの、翔くんめっちゃ好きです。めっちゃ好き。推しになりかねないくらい好き。

ズルイよ。
お話がものすごくしんどかった……
翔くんも7日間だけ記憶を維持するって、、嬉しいけど尚更辛くなるやつだし…
もう、翔くん出来た子すぎる!!!
幸せになってほしい、いや、ならないと許さん(;_;)

先生にときめく部分とかは、前回のカガハル√の方があった気がします。個人的にですけど。
先生√で涙を流しかけたところは、電話での会話。
泣いてもいいんですよって言ったあとの、泣きながら話す先生。あれはしんどいよ…
一番泣いたのは、最後のプロポーズ(?)のところ。

これからは俺と翔とお前で、3人家族ってのも、いいかと思ったんだ。

(T_T)(T_T)
これは泣く。
あと、嫁的なポジション。

嫁的なポジション!!!!!!!!!!!
嫁的なポジション!!!!!!!!!!!

よかった(;_;)♡
これは泣くとかではなく、よかった(;_;)

でも私は先生より翔くんが好きすぎるかもしれません。また攻略できないやつです。
翔くん最高すぎるでしょーーーーー。
しんどいよーーーーーー。

先生について。
・科学部が廃部になるのは先生が他の学校に移動してしまうから。
・女に貢いでるからそのお金の為に、という噂が広まっている。
・しかーし!葵とカガハルがその噂の真相を探ろうと尾行。すると、女ではなく、入院している弟、翔くんの為だった。
・先生の両親は事故で他界。二人で生きてきたのに弟も余命通告されるという、辛すぎる人。
・ループが終われば翔の命が尽きる明日が来てしまう為、このままでもいいんじゃないかと心のどこかで思っている。
・翔と二人で新しい星を見つけてそれに名前をつけようという夢がある。
・とにかく翔くんが可愛い

HAPPYENDは、先生と翔くんと葵で明日に向かって進んでいこうとする、3人で家族になろうと。29日の終わりの日に3人で見上げた夜空のシーンはとてもよかったです。
翔くんに奇跡が起こって欲しいと願わずにはいられません…。



木野瀬くん

3週目は木野瀬くん!
7月29日 332

木野瀬くん√に入れるように選択肢選んで進めていこうとしたら結構序盤で察しましたね。この二人の関係。

私はカガハルくんを先にやってたんですけど、あの時のあの反応の意味はこれかー!!ってなりました。木野瀬くんを先にやってたら多分ァァァァァってなってた。
でも木野瀬くんを先にやってみたかった気持ちもある。そんでァァァァってなりたかった。笑
カガハルくんもカガハルくんでしんどいんですけどね、色々な想いがあるのは知ってるから…

ただ、木野瀬くんの気持ちもわかるんですけど〜!
めっちゃ辛いと思うんですけど〜〜!
すごく後ろ向きなことばかり言うから、もうお前!!木野瀬!!おい!!!もっとしっかりしろ!!大好きだったんだろう!!!ってなってた(˘-˘ )笑
ノーマルエンドでは結局昔を重ねちゃうからってなって、友達としてってなるんですけど、、んもう〜〜!ってなった…(´・×・`)
いや、わかるんですけどね……

木野瀬くんにとって私は悲しい夢

これはめっちゃ悲しかった…
泣きそうだった…

あと辛かったのは、葵ちゃんが科学部に入ってくる時。忘れなきゃいけない、昔の思い出ではなく今が必要なんだ、だから自分は忘れなきゃいけない、みたいな…あ、あうう。

木野瀬くんは、葵ちゃんの記憶喪失の原因だと。記憶喪失になった日、やっぱりツリーの近くにいたんだねー。
そして、中学生の時には一目惚れ。
一目惚れだったのね!!

ちなみに、
現段階では錦森さんは全くの謎です。笑

木野瀬くんについて。
・顔がもの凄く怖い人、らしい。どう見てもヤ〇ザ。見た感じでは全然そんな風に見えないけど。なので見てみたい。
・過去、中学時代に葵に一目惚れ。一度告白はするが玉砕。友達からということで徐々に仲良くなり一緒に高校受験をし、同じ高校に入る。
・いざ、葵にもう一度告白をしようとツリーの前で待ち合わせするが、葵はツリーと同調してしまい記憶喪失に。
・原因は俺だとずっと責め続けて、後悔している。とにかく過去を一番引きずっている人。
・でももの凄く優しいので、他ルートでは葵の恋を応援する。とてもとても切ない。

HAPPYENDでは、今の葵と向き合い、2人で明日に希望を持って一歩踏み出す決意を固め、ラブラブな感じで終わるんですけど。
よかったなぁ〜木野瀬くんんんん(T_T)
しっかり葵ちゃんと支え合っていくんだぞ…!



◎沢野井部長

4周目は部長さん。
7月29日 951

部長さーーーん!!
よかったです…泣きました…
これも、しんどい。

いつもはすごくバカみたいなテンションなのに普段はとても落ち着いた声で話すからまたそのギャップが!良き!

部長さんは、お父さんの為に、孤独にずっと頑張っていて…
でも結局は科学部のみんなを選んで…

みんなに相談したあとの、
「止められて、少しほっとしているんだ」
の言葉が、すごく泣きそうなのに笑ってて…もうそれが…

お父さんに会いに行って、でも事故の事は話せず戻ってきた部長さんが、

救えなかったんじゃない、救わなかったんだ

って言った時も…もう……
本当に科学部のことが大好きだったんだなと思います。今までそれだけ孤独だったってことでもあるけど…

この人も失ってしまったものがあって、でもそれでも時間は前にしか進まない、抗えない、進んでいかなきゃいけないってみんなのルートでそう言ってたのを思い出したなーと。

どこかで会ったことがあるか?
みたいな話してた時ありましたけど、
これかー!!ってなりましたよね。
泣いてる美しい女の人って。
こういうのすごく好きです。こういうの。ゾワゾワしてウキャーってなる感じ。

とりあえず部長さんはどの√でもとっても良いことを言う。全部メモしたいくらい。

部長さんについて。
・しょくうううううううん!!!
・幼い頃に父親をなくし、タイムマシンを完成させ、それを使って過去に戻り父親の死を回避することが望みであり、それに人生を全て注ぎ込んできた人。
・天才だけどアホ。アホだけど天才。
・過去に行き、過去を改変し、違う未来、みんなそれぞれがバラバラに過ごし集まることはない未来を一応選択するが、結局父親よりも今の科学部のみんなとの絆を優先させ、過去改変は断念する。
・自分も辛いけど、きちんと前へ進もうとする人。
・恋愛への知識が可愛い(葵と二人)。乙女ゲームしてるのは面白かった。乙女ゲームの中で乙女ゲームしてる。笑

HAPPYENDは、返事を伝えようとする葵に、「いや、待った」発言。何を言うのかと思えば、この間のものはその場で衝動的に行った告白だからもう一度正式に告白をさせてほしい、と。分厚い大型の辞書くらいの論文を手渡される。笑
そんな部長に、「…私、多分一言も言葉を使わずに説明できますよ」と、背伸びをしてキス。
その日の放課後、部長はみんなにVサインで葵と交際を始めたことを伝える。
「これからの人生を、共に歩もう!」
科学部のない明日。
それを心から歓迎することは、今の私にはできない。
それでもこの人と2人で、一緒に歩いて行けるなら。
私はいつか、明日に向き合える強さを得ることができるだろう。

↑部長さんだけ細かいのはとくに気にしないでください。笑
他の人も細かく書きたかったんですけど、このゲーム、やり直しきかないじゃないですか…もう最後はどうしても綿森さん√に入ってしまうから😂
セーブを細かくやっていたらよかったんですけど…はい、そんな感じです( ˙-˙ )

過去を変えて今を否定するのではなく、今を大切に生きる…
当たり前のことを理解するのって、なぜか難しいんですよね。遠回りをしてやっと気付く。
色々胸に突き刺さるゲームです。



篠原くん

5周目は篠原涼太くん!
7月29日 1843

あー、この子私好きそうだなぁと思ってたので楽しみだったんですけど…

よかった……めっちゃ泣きました…
涼太くんもつらい人生を歩んできたんだね……(;_;)

元々記憶障害を持っている男の子。

ずるい、可愛いしかっこいいしずるい。
度々、
ひょーーー
ひょーーー
ひょーーー
しか言えなくなってた。

パフェのシーンとか最高です。
あの涼太くんが!?あの涼太くんがあーんとかしてくるの!?しかもSっ気があるのがまた良い…だいぶやられました…
「ほほう」が好き……今思い出してもキュン死にしそう。

告白のシーンもよかった…

思い出を作ろう計画で、いつも一緒にいてくれることが迷惑じゃないかと気にしてる涼太くんに、私も楽しんでるからって言ったあとに返ってきた、「あー……僕も……」の『あー』が…言い方が好きすぎて…

「迷惑なわけないですよ。好きな人のそばにいられるのは、幸せなことじゃないですか」

そうなんだ。じゃあ私と一緒だね。

………!?!

「…図らずとも、愛の告白と呼ばれるものだと思います。…口が滑りました」
「OK…だったりしますか?」

なっ!な…っ!!とてもかわいい!!!!かわいい!!!!
良い!!!!!

最後の結ばれるシーンとか号泣でした。
涼太くんに葵ちゃんがぶつかって叫んでるところ。
涙で画面見えなくて一生懸命読んでた。笑

この子には幸せになってほしい(T_T)

篠原くんについて。
・一見冷たそうに見えるがとても優しい人
・人と距離を置いている
・部長の提案で「二人は仲良し計画」を葵とはじめる
・元々記憶障害だったのがある日事故で悪化
・仲の良い友人がいたが、友人は篠原の記憶障害の辛さに耐えられずさよならを告げる。だが、篠原はそのことを覚えていない
・【recollections of lost days】

HAPPYENDは、
篠原本人に、もう一度告白しようと思うということを伝えると「好きな人を不幸にするわけにはいかない」と拒絶するがそれでも葵は今そばにいたいから、自分が覚えてるから、それを毎日伝えるから、と。
すると篠原は「この瞬間だけは忘れたくないな…」と葵を受け入れる。
それからループが終わるまでの数日間。
【2人は仲良し計画】を続けた。
このループの日々で起きた多くのことを忘れてしまっていたけれど、葵を受け入れた砂浜での出来事は忘れていなかった。

ループが終わる日、篠原は前に話したクジラの話を出す。すると昔のクジラとの記憶を思い出したと言って語ってくれる。
「思い出を忘れてしまったのではなくて、思い出すことができないだけなのかもしれない。今まで見てきたこと、聞いてきたこと、やってきたことは、無駄になったわけじゃなくて、僕の心につもっていって…いつか、表に浮かび上がってくるのかもしれない」と静かに喜びの声で呟く。

よかった…とりあえず、もうホントに、篠原くんには支えが必要だから…!!いてあげて!!なんなら私がいる!!←



綿森さん

ラストは綿森楓さん。

時は止まることなく、一方向に進んでいく

泣きました。普通に号泣しました。
最後も何となく聞いていたので(綿森さんは消えちゃうとかどうのこうの)泣きはしないだろうと思っていたら、普通に泣いた。笑

あとお母さんーー!!
ここでお母さんの話キタかー!!!!
あんなん号泣です。お手紙でまず号泣だし、もうそのあとは色々全部号泣。笑

ループ。
1日ループを何度も繰り返しているかと思えば、事態はもっと深刻で、さらに大きなループの中にいた。
世界は約1年という一定の期間を、何千回も繰り返している。
1日ループを乗り越えた瞬間、全ては1年前に巻き戻る。記憶も完全に1年前に戻る。
つまり、7月30日を全く迎えていなかった…!
冒頭で出てきた数字、
12、104、332、951、1843
1年ループを繰り返してる数ってことがわかった瞬間の鳥肌はやばいです。通りで数字が上がっていくわけですよ…ということはもう今この綿森さん√では、もう6000とか悠々に越えているであろう……。

そして、そのループを引き起こしているのは、葵だった。

綿森さん√では、先生の弟、翔くんが科学部の仲間入り。ツリーの光を浴びて記憶の維持を可能にします。さすが部長…!

↓綿森氏の難しい説明。これはもう私の為に私が理解する為に書いております()

未来というのは可能性。可能性は収縮し、その収縮が今という時を作っている。
僕たちは常に、無数の可能性から収縮した【今】にいる。

無限にある可能性の中から【ありえないと思える可能性】に現実が収縮する、これが奇跡。確率的にはゼロではない。

ツリーの出現は、無限に広がる可能性の中から【ありえないと思えるような可能性】を、選択的に現実に収縮させた結果。

研究者たちは、【好きな可能性を収縮できる観測者】を作ろうとし、それに成功した。そして作られた【観測者】はある可能性を現実ち収縮しさせた。
観測者は【この世界を今日に留めておくための、特大のタイムマシンが現れる可能性】を現実に収縮させた。
【観測者】と呼ばれる超能力者が【世界を今日に留める】ためにツリーを作り出した。

観測者の願いは途中で終わってしまった。
あまりにも現実離れした奇跡を選択しようとしたことで、可能性の収縮がうまくいかなかった。観測者はツリーが発生させた時間の歪みに閉じ込められ、ツリーはループを発動させることなく30年間沈黙を保った。そして30年後、葵が現れ、明日を否定する気持ちがループを発生させ、世界から明日を奪った。

1年前に遡る時間の大きな巻き戻しは、葵の精神に強い負荷がかかり、最初のループでそれまでの全ての記憶を失ってしまった。

そしてなんと、無限に続くループの中で科学部に入部しない可能性もあった。科学部に入部する確率は大体1割くらい。
ということは、ほとんどのループでは科学部に入部をしていない…
科学部に入部していない場合、1日ループを経験せず、ストレートに1年ループを経験する。

綿森さんのことも綿森さん自身が話してくれるんですけど、……つ、つらい(ToT)

なんでも言い当てられる綿森楓を親は気味悪がり、予言のできる少年として研究所に送られた。
寝ている間に何度か手術をさせられたこともあり、そのおかげか予言の確率は上がった。
でも綿森楓は予言者ではなく、望む可能性を現実にするもの。【観測者】として出来上がり、研究所の彼らの見る目も変わった。
彼らは恐れるようになり、綿森楓を無意識状態にしたまま、その力をは発現させることができないかと考えるようになった。
そこからついに一度は失敗したが、何とか逃げ出すことに成功し、沢野井健太郎、宗介の父と出逢う。

葵が明日に踏み出そうとして母親と向き合おうとするんですけど、一度目はタイミング悪く、娘を預けることにするという電話を聞いてしまい塞ぎ込んでしまう。
そこへ先生が葵へ、母親からの手紙を渡す。

(T_T)(T_T)(T_T)(T_T)
号泣シーンです。
私の号泣シーンです。

その翌朝、玄関を出ようとするお母さんに声をかけて、お母さんと呼びかけるシーン……はい、無理。涙。今これを書くために再生してるんですけど、ここだけで泣く。無理。

それから葵はクラスでも一人の女の子に話しかける。向こうも話してみたかったんだと言い、仲良く……なるんですよ〜〜(T_T)(T_T)

でもその翌日ループはまだ起こってしまうので昨日のことは全てなかったことに…
そこで葵は明日が来ればよかったのに、、
と思うようになる。

そのことを綿森に伝えるが、
ループが終わると、世界はもう一度だけ、1年前に巻き戻る。という事実を聞かされる。
記憶ももう一度なかったことになる。
そして、その際、科学部に入れる確率は10分の1。入れない確率の方が高いという。

せめて科学部に入れるまで、ループを繰り返すことができないかと綿森に聞くが、

「起きてしまったことをやり直すことはできない。ゲームのようにセーブもリセットもない。過ぎ去った今日は取り返しがつかず、常に明日はやってくる」

と綿森が言うんですが、ああーそうだよなぁ、、、と普通に私の心に刺さった…

そして、葵はループを止めることを決断し、ループが終わる一週間後まで綿森を含め、科学部一同は遊び倒すことに。

30年前、沢野井健太郎から綿森楓に伝えたかった言葉。
【泣くな。明日はきっといい日だから】

最後に部長が非科学的発言をするのもいい。
そこで、存在自体が非科学的じゃないですかって突っ込む篠原くんも好きだけど。

「最後のループが終わり、我々は全員もう一度1年前から人生をやり直す。我々全員が再びここに集まる可能性は10分の1」

統計学などクソ喰らえだ!これはお別れ会などではない!我々科学部の新しい門出を祝う祝賀会である!!」

しかし、綿森さんは、ツリーに取り込まれた時点で、この世界の人間ではなくなっている。本来ならば存在していない。
ツリーの機能が停止してしまえば、それに生かされている綿森さんは消えてしまう…

ノーマルENDは、葵は綿森さんがいない明日は望まないという選択をし、ループは終わりませんが、HAPPYENDは、それでも葵は明日を望み、綿森さんは消えてしまう。

ァァァァァ綿森さんんんんんん(号泣)

と思ったら…よかったです…
綿森さんも一緒に存在してました〜〜!!
葵と同じく記憶を無くしてる状態ですけど、同じくらいの年齢で(葵より2つくらい上だったかな?)(T_T)
7月29日!!!お母さんとも普通の関係だし!科学部にも入ってるし!友達とも話せて一人じゃないし!!!綿森さんも科学部だし!!!なんて奇跡の7月29日なんだ!!!

7月30日の夜空をみんなで見上げてるシーンはもう最高です……ありがとう…ありがとうみんな幸せになるんだよ……このことを健太郎に伝えたい。見て、綿森楓はあなたの息子と仲間たちとみんなと仲良く明日に向かって生きてるんだよって……誰か伝えてええええ(T_T)(T_T)(T_T)

ツリーピースβもほとんど泣きながら読みました…
カガハルの留学の話とか、部長が先生に話し相手になってほしいって言ってる必死さとか…綿森さんと部長のお父さんの話とか……もう全て、よかったです。
夏空のモノローグ、ありがとうございました
(*´°̥̥̥̥̥̥̥̥﹏°̥̥̥̥̥̥̥̥ )人(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)

【明日はきっといい日だから】

最後に

はい。
ここまで読んで頂けた方がいらっしゃいましたら本当〜〜〜〜〜にありがとうございました!
長いですよね…もう少しなんとかします🙇‍♀️

ではではまた〜✨